当日中の復習は効果的だ。
模擬試験はその時点での実力を知る上でとても便利で大切だが、それ以外にも活用法があることを知ってほしい。
それは解答・解説の完全理解である。そのための第一歩が当日中の復習である。まだ問題を解いた余韻が残っているうちに問題と解説の完全理解をしておくのだ。
誰もが模試を受けている時は集中し全力で問題に当たっているはずで、その記憶を忘れてはならない。なぜならばその緊張感は普段の勉強ではなかなか実現できないからだ。記憶の熱いうちに復習することで忘れない理解になるものと考えられる。
また、後々の再復習を効果的なものにするためにも、試験直後の復習の際に模試ノートを作成しておくほうが便利だ。(クリアーファイルでもかまわないが、)
模試の問題と解答・解説を自分用にノートにコピーしたり、切り貼りし、いつでも使える状態にしておくとよい。
自分の間違いや穴となっている点について、自分の言葉で加筆しておくのだ。これがその時だけの理解にならず、後々に必ず生きてくる。
分かってももらいたいことは復習をしなければ大きな損をしてしまうことだ。
受験までに何回模擬試験を受けるかは個人個人の差があると思うが、少なくとも受けた問題は習っているいないは別として、復習の段階で必ず解けるようにしておくべきだ。同じような問題が実際の入試に出ることも期待しないわけではないが、そればかりではない。
模試の問題はどれもが実際の入試問題を受験の専門家が精査分析した上で作成した良問ぞろいなのである。
解説も参考書よりかなり詳しく、要点も解りやすくなっているのでこれを使わない手はないのだ。
年間当初の模試受験ではまだ未習の問題が出ることもあるだろうが、できなくても自信を失う必要はない。受験時までに理解していればよいのだ。絶対に焦らないでほしい。ただし必ず解説を読み理解の段階までにはしておいてほしい。
良問だからこそ、しっかりと復習し理解しておけば、受験には必ず役に立つと信じてくれてよいと思う。
つまり模擬試験は最高の参考書であり問題集なのだ。